2015年12月1日、約半年の検討期間を経て、mimaki インクジェットプリンタ UJF-6042を導入しました。
UJF-6042

スリーサプライの印刷業務としては、スクリーン印刷とラベル印刷(シール)の2本柱で25年間行ってきたわけですが、そこに新たにインクジェットプリンタという戦力が加わりました。

インクジェットプリンタの最大のメリットは、製版が必要無くなると言うことです。これはお客様側にとってはイニシャルコストの大幅削減につながります。
また、データがあれば即印刷可能となりますので、納期も大幅に短縮できます。

私達スリーサプライ側のメリットとしては、製版が必要無いので、版置き場も必要無くなります。また、使用するインキをストックする必要が無いので、インキ置き場も不要です。坪単価に対するメリットは大きいものがあります。



そんなインクジェットプリンタですが、当然デメリットもあります。
今回導入したmimaki UJF-6042はUV硬化型のインキを使用します。そのため、銀ペーストやカーボンペースト、粘着剤等の機能印刷を行うことができません。さらに、ミラーインキやメタリックインキ、蛍光色の印刷も現段階では不可能です。そういう意味では利用範囲が狭いと言わざるを得ません。
そして印刷する速度も、印刷パターンに依存しますが、おおむねA4サイズで5分程度かかります。

分色された刷版を1色毎に変えなければならないスクリーン印刷。対して、印刷速度は遅くても、多色刷りを1回の印刷で終えてしまうインクジェットプリンタ。
実作業の中で分岐点を見極めていかなければならないでしょう。



導入後1週間のUJF-6042は…
UJF-6042_1
UJF-6042本体の使い方と、core i7のPCにインストールした制御用RIPソフトと格闘しながらテスト印刷を行っています。

某キャラクターのアイマスクとTシャツプリントを行いましたが、配色や印刷パターンの変更に対して即座に対応出来る点はやはり便利です。
さらには、押さえ印刷やクリア印刷と、メインの意匠との重ね刷りが1回でできてしまうUJF-6042のヘッド構成にも感心させられます。

近い将来、大部分のスクリーン印刷にとって変わるであろうインクジェットプリンタを導入したことで、スリーサプライの印刷業としての方向性さえ変わる可能性があると感じています。いろいろなテスト印刷を繰り返す中で、スクリーン印刷との融合を視野に入れた有効的な利用方法を考えていきたいと思っています。